オリーブはオリーブオイルとかになり、カカオはチョコレートとかですよね。
これ、イベントとかでも材料としてよく使う物で、足りない -> 値上がりとなると、ちょっと困ってしまいます。
オリーブは、主として南欧 – イタリアで生産されているとの事ですが、今年は不作で、既に卸価格もどんどん高くなってきているようです。
有名なのはトスカーナとかウンブリアで生産された物で、世界的な品質基準ともされていますが、異常気象となんとハエの大量発生で、生産が激減しているそうです。
また、スペインでも多くのオリーブが生産されていますけれど、酷暑や干ばつ、バクテリアによる被害を受け、生産量が半減しているそうです。
これらの農園では、今年の生産は無理と判断し、一切の生産・出荷を停止したりもしているほどの被害だそうです。
イタリア全土での生産量は、約35%の原産となる見込みで、その影響を受け卸価格は 2013年と比較すると今年は 38% もの値上がりをしています。
こうした背景で、実際に私たちが手にするオリーブオイルの価格(末端価格)は、おそらく60%も上がるだろうと予想もされています。
ただ、オリーブオイルについては、現時点での生産量は多くは多くはないのですが、今年はギリシャやチュニジアでは豊漁だったようで、今後は今まで栽培をあまり行っていなかったオーストラリアなどでの生産を行おうという機運が高まっているそうです。
お料理にも使うし、ダッチオーブンのシーズニングにも使ったりするので、60%もの値上がりが、本当にされるのであれば、少し考えないといけませんね。
カカオは、大好きなチョコレートの原料ですが、こちらの生産の約70%はアフリカで行われており、主とした生産地はコートジボワールとかガーナ(商品名にもあるので有名ですね)ですが、カカオの生産に適していない乾燥した気候が続いていて、生産量はガタ落ちで、年々低下してきています。
カカオは栽培にも時間がかかり、やっと実を付けるようになるのに 2~3年かかり、安定して収穫できるようになるまでには 6~7年もかかるのだそうです。
また、限られたエリアでしか育たない植物で、赤道から南北緯 20 度以内の範囲、年間平均気温が 27 度で 16 度を下回ることがなく、加えて年間降水量が 1,500 から 2,500ミリメートルほどの、高温多湿な環境でないと育ちません。
環境を選ぶし、時間も手間もかかるカカオは、年々生産者も減っているし、同じ作るなら、楽に作る事が出来て安定しているパーム油などの生産に生産者がシフトしていっているのも減産の原因となっているようです。
チョコレート食べられなくなるのは、困るんだけどな。
身近には、ゲリラ豪雨とか猛暑とか、豪雪とか、なんだか少しずつ変わってきているように感じるけれど、植物の生産にも大きな影響を与えるのですね。
どうすればよいのでしょうか・・