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この記事は 2015年05月11日 に以下のカテゴリに投稿されました 気をつけましょうね.

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一応知っておいて欲しい「マダニ感染症」の事

これから暖かい(というか暑い)季節、いやな話ではあるけれど、マダニも元気になってきちゃう季節なのですよ。

マダニ

マダニ

アウトドアするなら、一応知っておいて欲しい、マダニ感染症について、書いておきます。

いま、西日本から数件の感染例が報告されています。

ざっとその数は、全国で100例を超えるぐらい。

愛媛県、宮崎県、高知県、鹿児島県、徳島県など西日本の 15県で感染が報告されています。

関東近県でも、栃木県、群馬県、山梨県、長野県、北海道等で、感染が報告されている状況です。

マダニ感染症とは、2011年に中国で感染が報告されて以来、2013年1月に国内で1例目が確認された重症熱性血小板減少症(SFTS)を主とした、病気の事を指します。
他には、日本紅斑熱とかライム病があります。

このウィルスを持ったマダニにかまれると、感染してしまうという病気なのです。

残念ながら日本でも既に死亡例が出ています。

感染すると、1~2週間の潜伏期間を経て、発熱、下痢、腹痛、嘔吐(おうと)、筋肉痛、意識障害、失語、皮下出血といった症状が出てきます。

今までに100例程度の感染数ならば、少ないと感じるかと思いますが、やっかいなのはこの病気に感染すると、お薬がまだ無い事なのです。

そして、その致死に至る確率が、非常に高く、30%弱の方がお亡くなりになってしまいます。

重症熱性血小板減少症という漢字から意味する事そのものの病状で、上記の症状が出てきて、血液を固める作用のある血小板と白血球のが減少してしまう事から、様々な症状を併発します。

欧米では、この病気が急速に広まった事から既にお薬(ワクチン)が開発されているのですが、日本では未認可です。

あまり深刻に考える必要は今のところありませんが、日本でのこの状況を考えると、まずはマダニに刺されない(かまれない)工夫をする事以外に対処の方法は有りません。

具体的には、山や藪の中に入る際には、出来るだけ皮膚の露出が少ない用にする事を心がける事です。少なくとも長袖・長ズボンですね。

防除用医薬部外品とか第2類医薬品と記載のある虫除けスプレーが有効とのことですが効果の程は不明ですが、効果があるとしても、完全に除去できるというわけではないでしょう。

マダニは、生き物の血液を吸って成長しますから、生体が認められる、鹿とか猿とか狐とか狸とかが出そうな所ではこれを必ず守る事です。

また、河川敷の草むらなども、マダニの生息域なので、注意が必要です。

もしもかまれてしまったら、マダニは3~8ミリの大きさなので、すぐにわかると思います。

鋭い歯を持っていて、無理に剥がそうとすると、歯の部分だけ抜け落ちて残ってしまう事があります。

ピンセットなどで取り除き、もしもかまれたところに何かが残っているように見えるときには、迷わず皮膚科か外科医に診てもらった方が賢明です。

そして、潜伏期間の1~2週間は、体の変化に注意して、もしも上記の症状が少しでも出たら、早めに病院などに出向き、山や藪、河川敷に出かけて、マダニにかまれた事を必ず伝えると、良いと思います。このときは皮膚科にかかるのだそうです。

かまれてしまったら、普通慌てると思いますが、慌てず冷静に、かまれた部分をスマートフォンで撮影しておくのも一つの方法だと思います。

その後、そっと取り除く。

もちろんこんなのあまりはやって欲しくはありませんが、もしもの時の対処というのは、知っているのと知らないのでは大きな違いが出てくるので、お知らせしておきますね。

でも、くれぐれも、お願いしますが、今のところは神経質になるほど注意をはらう必要はありません。

マダニについては、こちらのページに詳しく記載があります。(ペットのためのページと記載がありますが、ほぼ同じです)

ご参考

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について (厚生労働省)

国立感染症研究所 マダニ対策、今できること(PDF:3,103KB)

 


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