今回はダッチオーブンのルーツについて述べてみます。
せっかくおもしろい道具を使うのですから、その歴史とか何でそうなっているのかを知っておくのも良い事です。うんちく博士にもなれちゃうし。
実は諸説があって、今となっては大体こんな所だとしか言う事ができないのですが、その歴史は長く、コロンブスがアメリカ大陸を発見した頃までさかのぼるようです。
簡単に言うと、ヨーロッパ大陸からアメリカ大陸に人が渡った時期に、ヨーロッパでは既に利用されていた鋳鉄を使ったお鍋を作り、南北戦争などの戦地やカウボーイなどが使用していた料理器具です。
カウボーイなどが使う場合は、焚き火をしてその中に直接お鍋を放り込むような使い方をしていました。
今、日本で購入できるダッチオーブンのほとんどの製品には脚が付いていませんが、その頃の品物は脚が付いていて地面に直接置く事が出来るようになっていました。
数年前まではこのようなダッチオーブンも一部で販売されていましたが、今はほとんど見かけなくなりました。わずかにロッジ社が上記のような製品を販売しています。
これはやはり使い方が影響しています。
日本のキャンプ場では直火で焚き火をする(出来る)所は既にほとんど無く、家庭内ではガスコンロや IH ヒーターなどの上で使いますから、脚があるとかえってじゃまで使う事が出来ないからでしょう。
コロンブスがアメリカ大陸を発見したのが、1492年と言われていますから、その歴史はすごく長いですね。
料理をしながらこんな事を少し想像すると、おもしろいかもしれません。
古くから品物自体は日本にも入ってきてはいたようですが、認知度が上がってきたのは 2001 年以降のように思います。
その頃ちょうど、ユニフレーム社が今まで鋳鉄で作られていたダッチオーブンを鉄板を加工して作った商品を販売しています。
先に触れた本体の下に付いていた脚も取り去り、家庭内でも使いやすいように工夫されています。また、材質に鉄板を使った事によりさびにも比較的強くなったので、お手入れも簡単になりました。
現在では、好んで鋳鉄のダッチオーブンを使う方もいますが、その手軽さが受けて、この手のダッチオーブンは、非常に良く使われています。
また、加えてほとんど形状は同じなのですが、新富士バーナーから材質をステンレスとし、更に手軽に使えるようになった製品も登場しています。
また最近はカラフルな家庭内で使うための製品も出てきています。鋳鉄を素材にして、外側にホーロー加工を施したり、セラミックの製品も沢山販売されています。
ざっくりではありますが、このような経緯をたどり、現在に至るという事です。
次回以降はその種類(おさらい)と、選び方、必要な道具などについて触れていきたいと思います。
お楽しみに。
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