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この記事は 2014年10月18日 に以下のカテゴリに投稿されました お料理, キャンプ.

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初めてのダッチオーブン 基礎知識 – 選び方

ダッチオーブンの選び方について、どんな事を考えて決めれば良いかを考えてみます。 こちらを読んで選択する際にはいくつかの項目に分けて説明を行いますので、優先順位を付けて考慮すると決めやすいと思います。 ダッチオーブンを選ぶときの選択枝としては、今までも種類の記事でも説明していますが、

が選択枝としてありますので、それをどう判断して決めるかです。

  • 大きさ

先に大体のダッチオーブンは 6 (15) / 8 (20) / 10 (25) / 12 (30) インチ(センチ)の大きさとしての種類があると説明しました。 お鍋の大きさにより、出来る料理がそれで決まる場合もあります。
例えば、ダッチオーブンの料理として代表的なものであるローストチキンだと、市販されている丸鶏の大きさがほぼ規格化されていて、750グラム程度のものが入手しやすいです。
もちろんこれより大きいものは入手出来ますけれど、逆に小さいものはなかなか見つからないと思います。
ローストチキンは、丸鶏と一緒ににんじんやカボチャなどのお野菜も同時に入れて焼き上げますので、丸鶏が楽々入り少し隙間が有るぐらいの空間が必要です。
ローストチキンの楽しみは、もちろんお肉もおいしいのですが、野菜本来の甘みがとても感じれる所にもあると思うのですよ。
そうすると 10 インチのお鍋では少しキツイです。
お野菜が入らないし、少し底上げして焼き上げるのが普通なので、フタが丸鶏に付いてしまい、その部分だけ焼き上がりが濃くなり(要するに焦げつく)ます。
12 インチだと 750 グラムほどの丸鶏であれば、楽々入りフタにくっいてしまうことも有りません。
空間にはお野菜もたっぷり入ります。
このような具合に、大きさ=容量ですから、作りにくい料理というのが出てきてしまうわけです。
大は小を兼ねると昔の方はよく言ったものですが、作る事の出来る料理という面だけ考えれば、まさにそれも当てはまります。
しかし、丸鶏だから入らないわけで、スーパーなどでよく見かける脚部分だけで調理をすれば、同等の鶏料理は楽しめるわけです。
それをどう考えるかですね。

次に、一緒に出かけ、その料理を食べる人数です。
もしもカレーやシチューを作るとしたら、容量が大きいものほど大量に作る事が出来ます。あたりまえですが。
もしもご家族に食べ盛りのお子様が、2人以上いらっしゃるなら、迷わず 12 インチをお勧めします。
とても美味しいのでたくさん食べてくれますよ。

次に取り回しです。(取り扱いの容易さ)
重量と大きさに関連する事ですが、簡単に言うと、そのお鍋を男性が使うのがメインであれば、12 インチでも良いと思いますが、女性がメインで使われるのでしたら、10 インチをお勧めします。
これはなぜかというと、その重量です。
お鍋の重量もそこそこ有りますが(比較的軽いユニフレームの12インチで 8.8 キログラム)その中にお水など食材が入る事を想像してみてください。
12 インチのダッチオーブンで 8 リッターほどの水が入ります。
合計で 16 キロの重さになってしまうので、これはだいぶ重いと思うのです。
10 インチだと、重さは 5.8 キログラムで 5 リッターほどのお水が入りますので、この場合は 11 キロほどとなります。
また、家庭内で使用する際には、ガスコンロや IH クッキングヒーターに載せて使ったりすると思います。
ガスコンロの五徳の耐荷重は知りませんが、ガスコンロにとっては少し重すぎるような気がします。
従って、おうちでも使うのなら、10 インチがいいのかなぁと思います。
8 インチは煮物に適していると思いますが、もちろん焼き物も出来ますよ。
ご飯を炊いてもとてもおいしいです。
後術しますが、8インチだったらステンレスの素材のほうが良いような気がします。
例えば煮物を作ったら、お鍋のままそのまま置いておけますから。(さびが出ないので)
普通の使い方で 6 インチを選ぶ事はまず無いと思いますが、小さなかわいらしいスイーツを作ったり、もつ煮込みを少量作ったりとかなりディープな方たちは楽しんでいるようですね。
総じて入門用には 10 インチといわれる事が多いし、製品数も沢山あります。
確かに 10 インチは万能選手で取り回しも優しいのでその通りかもしれませんが、あまり周りの事は気にせず選んだ方が良いと思います。 大きさで気をつける点はこれぐらいと思いますが、気がついたら追記するかもしれません。

  • 材質

材質はその使い勝手とお手入れのしやすさを意味します。
先の記事でそれぞれの金属、鋳鉄、鉄板、ステンレス板の特性について説明しました。
火加減のしやすさから見れば、鉄系の素材を使った製品の方が容易にコントロールする事が出来ます。
ステンレスの場合は鉄製のダッチオーブンを使っていた人が使うと、その火加減の違いはよくわかると思いますが、熱が入りにくく、冷めにくい。従ってコントロールが難しいと感じるかもしれません。
両方ともに使いますが、なれてしまえばどうという事は無く、ごく普通に火加減も出来るようになります。確かにコツもいりますし、それを簡単にするための材料や道具の選択も大きく関連しますので、最初の1台であれば、火加減の容易さに関していえば、なれるので重視する必要もないかもしれません。

熱の伝わり方
鋳鉄                ほどよく暖まり冷める
鉄板                ほどよく暖まり冷める
ステンレス       暖まりにくく冷めにくい
セラミック       暖まりやすく冷めやすい

お手入れの方法は、先の記事でも触れているとおり、簡単ではありますが、それぞれ下記のような特性です。

さびの進行具合
鋳鉄                さびやすい
鉄板                さびる
ステンレス       さびにくい
セラミック       さびない

このような具合ですので、さびやすいやさびるに該当する素材を使った製品は、マメに手を掛けてあげる必要が生じます。
具体的には、鋳鉄であれば必ずといっても良いし、鉄板を使ったダッチオーブンで煮物をして、そのままお鍋の中に入れて保存していると、翌朝にはもうさびが生じていてガッカリ。なんてことが起こります。その点ステンレスだとそんな事はなく、鮮度についてはその時の気温に注意してという事になりますが、そのままでもおいしく食べる事が出来ます。

シチューの下ごしらえ中

シチューの下ごしらえ中

別の言い方をすると、料理を前にお酒を飲むなんて場面はキャンプでは良くあると思いますが、ダッチオーブンで料理をして、それをつまみにお酒を飲んで、それはいい気分かもしれませんが、鉄を素材にしたお鍋だと酔いを冷ましてお片付けしてお手入れもしないといけないとも言えます。ちょいつらいかも。
贅沢といえばそのとおりですが、いっぺんに購入する必要などありませんが、煮物用と焼き物用と将来的は別けることにして最初の1台を購入するのも良いかもしれません。

具体的にお手入れの方法の詳細は後術する予定ですが、基本的にはお鍋を綺麗に洗い、水気を取り去った後、もう一度熱を入れて油をひいてあげる作業となります。
家庭で使っている鉄製のフライパンや中華鍋のお手入れと一緒です。

また、鋳鉄製のダッチオーブンを選ぶ際には、価格が安いものはフタとお鍋本体の接合部がほどよく密着しているか良く確認した方がよいです。
価格的に高価な品物は一手間かけてお鍋とフタの接合面を機械加工する事により、密着性を高めてある物が多いです。
下記に価格帯を示していますが、これより安い場合はそのお鍋の性能を補償する事が出来ないのであえてこのような価格の製品を示してあります。
安いもの=悪いものといっているわけでは有りませんが、実際の所、粗悪なものが含まれている事も事実ですので、このような選択を行う場合は実際に品物を見て、確認された方がよろしいと思います。

また、先の記事でも説明していますが、鋳鉄で作られたダッチオーブンは、ヒートショックに弱いです。
ヒートショックとは、高温で熱せられた状態から、真水を投入するなど急激に温度差を与えた時の状態を指し、場合によってはこれによってお鍋自体が割れてしまうといった事も起こります。

素材により特性が異なりますので、良くそれを理解して選び・使用する事も重要です。

  • 購入費用

これも当たり前の話ですが、小さいものは低価格で大きな物は高額です。
メーカーによっても値段が異なるとは思いますが、ざっくり安い方からその素材順に並べると、鋳鉄 / 鉄板 / ステンレス の順番になります。例外もあります。
鉄製の 12 インチの品物で、¥16,000 程度、 10 インチだと¥13,000 位だと思います。鋳鉄・鉄板のものでも大体これぐらいです。
ステンレス製だともう少し高くなります。12 インチで ¥26,000 、10インチだと¥20,500 が定価です。

少しお高く感じるかもしれませんが、それなりの作りがしてあって、具体的にはフタと本体の結合分に旋盤加工を施し、密着するようにしてあったりと、どれを選んでも問題がない製品の価格は、この程度の価格な訳です。

代表的な製品を下記に示します。(実際に目にして購入しなくても安心な製品です)

12インチ(30cm)

 

10インチ(25cm)

場合によっては、必要な道具をセットとした企画製品も入手出来る事もあります。
若干ですがお得なようですよ。

このほかに必要な道具も有りますので、それらについては次回に説明します。

お楽しみに。

前の記事、初めてのダッチオーブン 基礎知識 – 種類編はこちらです。

次の記事、初めてのダッチオーブン 基礎知識 – 必要な道具はこちらです。

 


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