鉄系のダッチオーブンだと、さびの発生はなかなか避けて通れません。
毎回きちんとお手入れすればよいのですが、定期的に様子を確認しておかないと、こんな事になってしまいます。
こちらは見事にさびてしまったとの事で修復を依頼されたロッジの10インチダッチオーブンです。
もしもではありますが、こんな具合にさびちゃった時の対処方法を紹介します。
でもこれ、ぎりぎり修復できるかどうか、微妙な状態です。
まずは綺麗に洗います。鋳鉄のダッチオーブンだと、気にする方は洗剤などを使う事も嫌うので、水とある物を使います。(洗剤が染みこむって気にされる方がいる)
次にとにかくさびを落とすのですが、今回使ったのは砂利。
こんなに沢山はいりませんけど、小砂利ですね。角は丸い物よりも、鋭角である方が良いようです。
で、こんな感じで。
お鍋の中に水と砂利を入れて、手でごしごしさびてしまった面をこすります。
手が痛くなるので、いらない軍手などをした方が良いですよ。
少し時間を掛けて丁寧に。洗い上がった状態がこちらです。
まだ少し赤茶けているけれど、大体のさびは取れました。
少し乾燥させていると、またさびが出てくるので、適度に乾燥させて火に掛けます。
かなりガンガン強力に火を入れています。
全体に熱がまわると、色が黒くなってきます。
水分が完全になくなって、煙も出なくなってきたら、油をひきます。
煙の様子とお鍋の様子を見ながら、何度かこれを繰り返します。
フタも同様に処理します。
だんだんこんな感じになってきます。
全体的に良い感じになったら、全体に油をひいて、完了です。
今回依頼されたお鍋は、全体的にさびはまわってしまっていましたが、そのさびの深さが非常に浅かったので、綺麗に修復が出来ました。
この鍋で煮物を作るのはやめた方が良いだろうと思いますが、焼き物であれば、なんの問題もなく使用できます。
今後の注意点としては、使用後は洗うだけでなく、やっぱり軽くで良いので油をひいてあげる事でしょう。また、長期間使用しない場合は、油をひいた後、ビニールの袋にフタとお鍋を別々に入れて密閉し保管しておくと良いです。
今回は鋳鉄のダッチオーブンでしたが、鉄板を使ったダッチオーブンでも、さびてしまったときの対処は同様です。
さびを落として熱を入れて油を塗ってあげる。
鉄板のダッチオーブンは、さびの発生が少ないですが、鋳鉄の場合と違ってさびは全体にまわる事は少ないようで、縦方向、さびが深くなるようにさびていく事が多いように思います。従って、早めの対処が必要です。放っておくとニキビ跡みたいにくぼみがお鍋に出来てしまいます。
こうならないように、日頃のお手入れが必要ですよ~
(大変ですけどね)
前の記事、初めてのダッチオーブン 使ってみる編 – 火加減はどうする?はこちらです。
一応この連載はこれで終了となります。
また思いついたら、続きを書くかも・・です。