今回エプソンが販売開始したのは、登山者や山間部などを長距離走行するトレイルランナー向けの製品との事です。
一般的なアウトドアウォッチが備える高度計、気圧計、コンパスに加えて、今回販売開始されたモデルは、GPS 機能を備えています。
GPS で計測する高度と、気圧センサーや温度計による相対高度を組み合わせることで、高精度な標高計測ができるのが特徴で、これをエプソンでは 3D 標高ナビケーションと呼んでいます。
これにより、目的地まであとどれぐらい登るのかという高低差を含めた、精度の高い距離測定を可能としています。
また、登山ルートのデータを登録してナビゲーションする機能も備えています。
専用の Webアプリでルートデータを作って登録することができ、登山コミュニティサイト「ヤマレコ」などのルートデータも利用できます。
発売後のファームウエアの更新により、日本 100 名山のルートを登録したり、内蔵する Bluetooth で、MZ-500 シリーズ同士によるルートデータの交換ができるようになるとの事です。(現時点では未実装)
製品を見た感じでは、シンプルなデザインで、ごつごつしたデザインではないので、普段使いも十分可能なモデルのように思います。
ただし、この時計は GPS を使用するためか、充電式の時計です。
稼働時間は、GPS 信号の取得間隔(設定できる)に、大きく左右され、毎秒取得する設定だと、46時間、間欠で GPS 信号を取得する場合は、110時間、時計表示だけで、GPS 信号を取得しない設定だと、30日間の連続動作が可能との事です。
出先(山の中)で、電池切れというのだけは避けたいので、このあたりをどう考えるか、使う側で考える必要がありそうです。
地味だけど、シンプルで良さそうに思うのですが、やっぱり電池の持ちが、問題かも知れませんね。
3日間ほどの行程なら大丈夫そうだし、夜など動かないときには、GPS 信号を取得する必要が無いから、5日ぐらいは大丈夫かも知れません。
色は、ブラックとシルバーの2種類で、実売価格は、上記のように 53,000円程となっているようです。