ゴールドウインが日本で展開する、ザ・ノース・フェイスから、近日中に人工的に作られたくもの糸を使ったスポーツ・アウトドア用のウエアを開発するとの発表がありました。
この人工合成クモ糸素材は QMONOS™ という名称で、経済産業省や新エネルギー・産業技術総合開発機構の支援を受け開発が進められています。
QMONOS™ は、新世代タンパク質素材により作られているので、現状のアウトドアウエアの多くのように、石油を原料として製造された合成高分子材料(ポリエステルやナイロンなど)とは違い、製造工程で膨大なエネルギーを消費しています。
例えば、膨大な温室効果ガスを排出していますし、石油の枯渇が懸念されている状況において、枯渇資源に代わる持続可能な資源へ転換していくことは、自然保護の観点からも、望まれることであると思います。
現時点では2016年の製品販売開始を目標に開発が進められていて、先日プロトタイプの発表がありました。
MOON PARKA というプロトタイプの製品ですが、以下のように紹介されています。
ゴールドウインが日本国内で展開するアウトドアのリーディングブランド「THE NORTH FACE」(ザ・ノース・フェイス)での共同開発プロトタイプ「MOON PARKA」(ムーン・パーカ)を発表します。
月は人類が到達した中で最も遠く、過酷な極地です。MOON PARKAは、南極(アンタークティカ)を超える更なる極地を目指すという強い意志と姿勢、そしてこのプロジェクトが持つ無限の可能性を表現しています。
要するに、最上位モデルをも実現可能な新繊維ということです。
繊維の状態は、以下のような感じです。
ナイロンやポリエステルは、みなさんも沢山使っていると思いますし、有用であるとは思います。
ただ、その製造過程では沢山のエネルギーを消費していることも事実なのですね。
このような自然にやさしい素材の活用が進み、地球を守ることができるようになるとは、技術の進歩もスゴイと思うし、どんどん活用が進むと良いですね。
来年の製品化がすごく楽しみです。