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この記事は 2022年06月11日 に以下のカテゴリに投稿されました 登山.

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登山者の「スマホ投稿」で「ライチョウ」絶滅回避へ

逸話なのかもだが、雪山で遭難しかけた登山者を誘導してくれたとか?

一度、確か中央アルプスだったと思うのだけれど、見かけたことがあるけれど、減っているのかな?

登山者の投稿で、ライチョウを守ろうという活動のお話。

登山者の「スマホ投稿」で「ライチョウ」絶滅回避へ
登山者SNSのビッグデータを山岳生態系調査に活用「みんなで守る山岳生態系プロジェクト」
ヤマップ

登山地図GPSアプリ「YAMAP」を運営する株式会社ヤマップ(福岡市、代表取締役CEO 春山慶彦、以下ヤマップ)は5月24日、環境省と「『登山者によるYAMAPへの投稿を活用した山岳生態系調査』に関する相互連携・協力に関する協定」を締結し、6月5日の世界環境デー(環境の日)に合わせ、登山者SNSのビッグデータと山岳生態系調査の最前線をつなぐ「みんなで守る山岳生態系プロジェクト」を始動します。

登山者の「スマホ投稿」で「ライチョウ」絶滅回避へ

登山者の「スマホ投稿」で「ライチョウ」絶滅回避へ

背景

環境破壊や温暖化などの人為的要因により、生物多様性は今、加速度的にその状況を悪化させています。特に雲の上に広がる高山帯には、環境変動の影響を受けやすい希少な生態系が存在し、美しい自然景観に生息する特異な生物を守るためには、継続的な調査を実施し、保全活動を計画していくことが不可欠です。

しかし、長期滞在が難しい高山帯において、刻々と変化する状況を継続的・広域的に調査することは専門家チームの力をもってしても限界があり、調査・保全活動の大きな課題となってきました。

「みんなで守る山岳生態系プロジェクト」では、登山者が日々投稿する写真(月間850万枚を超えるビッグデータ)や投稿に伴うテキスト情報を活用し、それを環境省と連携することで持続可能な山岳生態系調査手法の確立を目指します。

第一弾は「ライチョウモニター」
その第一弾として、2022年6月から2023年6月にかけて、個体群復活事業が実施されている中央アルプスにおいて拡大するライチョウの生息域をリアルタイムで捉えるための取り組み「ライチョウモニター」に着手します。

登山地図GPSアプリ「YAMAP」の“登山者が投稿した写真の撮影位置を特定し、日本地図上に表示する機能”と”AIを活用した画像識別機能”を掛け合わせることで、ライチョウの目撃情報を日本地図上に見える化します。

「ライチョウモニター」の画面。同エリアで目撃されたライチョウの写真を画像識別。撮影場所とともに一覧表示する。

「ライチョウモニター」の画面。同エリアで目撃されたライチョウの写真を画像識別。撮影場所とともに一覧表示する。

目撃情報は随時、中央アルプスにおけるライチョウ生息調査・保全活動を管轄する環境省 信越自然事務所に共有され、より詳細な現地調査活動の材料として活用されます。

「ライチョウモニター」はおもに重点調査エリアの特定に活用され、投稿された情報をもとに、調査員が現場に赴き、ライチョウの状況確認・保護活動を実施。ストックされたデータは、季節別目撃例分布状況の把握、生息域の経年変化を導き出す資料としても活用する。

「ライチョウモニター」はおもに重点調査エリアの特定に活用され、投稿された情報をもとに、調査員が現場に赴き、ライチョウの状況確認・保護活動を実施。ストックされたデータは、季節別目撃例分布状況の把握、生息域の経年変化を導き出す資料としても活用する。

中央アルプスにおけるライチョウの状況について
ライチョウは2012年に、環境省のレッドリストで絶滅の危険が増えている「絶滅危惧Ⅱ類」から、絶滅の恐れの高い「絶滅危惧IB類」に格上げされ、現在も、生存が危ぶまれている高山帯特有の生物種です。

ライチョウ

ライチョウ

ゲージ保護の様子

ゲージ保護の様子

中央アルプスでは、個体群が絶滅したと考えられていましたが、2018年にメス個体1羽が確認され、以来さまざまな保護活動が展開されています。これまでライチョウが確認されていなかった地域での目撃情報は、個体数の増加に伴う分布の拡大が予想されるため、非常に貴重で有益なデータとなります。
今回の調査では、中央アルプスを訪れる登山者に広く協力を呼びかけ、これまでの保護活動の結果検証と、ライチョウの生息状況の変化等を把握するために、情報収集の強化を図ります。

6月2日、環境省 信越自然環境事務所で開催されたプロジェクト発表会にて。左からヤマップ「みんなで守る山岳生態系プロジェクト」プロジェクトリーダー 鳥羽敦史、環境省 信越自然環境事務所 所長 堀内洋 氏

6月2日、環境省 信越自然環境事務所で開催されたプロジェクト発表会にて。左からヤマップ「みんなで守る山岳生態系プロジェクト」プロジェクトリーダー 鳥羽敦史、環境省 信越自然環境事務所 所長 堀内洋 氏

中央アルプス山系の登山口やビジターセンターにポスターを掲示。登山者へ参加協力を呼びかけるとともに、ライチョウにストレスを与えないよう、適切な観察と撮影を留意いただくマナー啓発も図っていく。

中央アルプス山系の登山口やビジターセンターにポスターを掲示。登山者へ参加協力を呼びかけるとともに、ライチョウにストレスを与えないよう、適切な観察と撮影を留意いただくマナー啓発も図っていく。

来年(2023年度)以降の調査対象については、本年(2022年度)の実施状況を踏まえて環境省の各部門や関係する有識者と調整しながら決定していく予定です。

本プロジェクトで促したいことは、これまで専門家等を中心に実施されてきた生息調査への、一般登山者の関与です。登山者が「知る」を超え「『自然に』参加できる」機会の社会実装に、官民一体となって取り組んでまいります。

参考記事
◯ 環境省×YAMAP『ライチョウモニター』|あなたの投稿が絶滅の危機を救う
URL:​https://yamap.com/magazine/35109
◯ ヤマップと環境省の協定締結と第一弾プロジェクト開始に当たって(大岡環境副大臣からのメッセージ)
URL:https://bit.ly/3wZSyKW
◯ 株式会社ヤマップと環境省との協定の締結及び取組開始について(環境省、5月24日発表)
URL:​https://www.env.go.jp/press/111103.html
◯ レッドリストのカテゴリー(ランク)
URL:https://www.env.go.jp/nature/kisho/hozen/redlist/rank.html

YAMAPについて
電波が届かない山の中でも、スマートフォンのGPSで現在地と登山ルートがわかる、登山を楽しく安全にするアプリ。山行の軌跡や写真を活動記録として残したり、山の情報収集に活用したり、全国の登山好きと交流したりすることもできる、日本最大の登山・アウトドアプラットフォームです。
2022年5月に累計310万ダウンロードを突破。
URL:https://yamap.com/

株式会社ヤマップ 会社概要
会社名 株式会社ヤマップ
本社所在地 福岡市博多区博多駅前3-23-20 博多AGビル6F
資本金(資本準備金含む) 1億円
事業概要
1. 登山・アウトドア向け WEB サービス・スマートフォンアプリ「YAMAP」の運営
2. 登山・アウトドア用品のセレクトオンラインストア「YAMAP STORE」の運営
3. これからの登山文化をつくるメディア「YAMAP MAGAZINE」の運営
4. スマホから申し込める登山保険「YAMAP登山保険」の販売
5. 山・自然を活用したコンテンツ開発・コンサルティング・プロモーション 等
URL:https://corporate.yamap.co.jp/

以上

なかなか良い試みだと思います。

生態系の調査を行うには、最適な方法でしょうね。

時々見かける葉っぱを撮影して投稿すると、その葉っぱの種類(植物の種類)を教えてくれるアプリとかサービスが有る。

これも、どこにその植物が生育しているのかがわかるわけ。

ただ、このライチョウの調査については、葉っぱのサービスとはちょっと違って、投稿者が知ることのできる(植物の種類がわかる)という、メリットがないようにも思うけれど、そこは協力ってことなのかな?


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