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この記事は 2023年08月23日 に以下のカテゴリに投稿されました 登山.

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登山地図アプリ「ヤマレコ」、御嶽山において、火山災害から登山者を守るための実証実験を開始

2014年ですよね。

このことが書かれた書籍を読みましたけれど、これはすごい状況だったようで、一瞬の自分の判断が、生死を分けたんだなぁということが、わかるものでした。

その頃は、地震計が動いていないとか、情報を適切に伝えることができていなかったとかも、耳にしたことがありますが、改善し、それの効果を実証することは大事なことですよね。

テレビでも、この様子を拝見しましたが、ニュースリリースも見つかりましたので、紹介しておきますね。

登山地図アプリ「ヤマレコ」、御嶽山において、火山災害から登山者を守るための実証実験を開始
御嶽山にいる登山者に対して、アプリを通じて噴火警報をリアルタイムに伝え、迅速な避難行動につながるかを検証します。
株式会社ヤマレコ

8月5日から10月9日まで、御嶽山を登山している実証実験の参加者に対して、噴火警報等のテスト配信をします。配信を受けた登山者の行動データやアンケートを集め、噴火警報をアプリで伝える仕組みの効果を測定します。今回の実証実験に合わせて、テスト用の配信だけではなく、気象庁の配信する実際の噴火警報を伝える仕組みも開発しています。
実証実験の結果を踏まえて実運用の検討を行い、噴火災害から一人でも多くの人が助かるための仕組みづくりに繋げていく予定です。
2014年9月27日、御嶽山で噴火が発生し、58名が死亡、5名の方が行方不明となる戦後最大の被害をもたらしました。

onetotaniさんの記録(娘と共に:14 御嶽で初の3000m越え【噴火の恐怖に遭遇:降り注ぐ火山灰の中を下山】)より

onetotaniさんの記録(娘と共に:14 御嶽で初の3000m越え【噴火の恐怖に遭遇:降り注ぐ火山灰の中を下山】)より

このような災害を防止するために気象庁は噴火警報を提供していましたが、警報が必要ではない地域へも一様に配信されるという問題を受け、噴火に関する警報は昨年12月に一律に終了しました。

(NHK参考記事:大雨など特別警報と噴火警報 緊急速報メール配信終了へ 気象庁)

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221018/k10013862621000.html

しかし山の中にいる登山者にとって噴火警報は必要な情報です。

このような背景をふまえ、株式会社ヤマレコは登山地図アプリ「ヤマレコ」(登録者数76万人)を通じて、御嶽山で登山をしている登山者のみに気象庁の発表する噴火警報や速報を届ける機能を開発しました。

ヤマレコアプリで御嶽山の登山者に配信する情報は以下の4つです。

  1. 噴火警報
  2. 噴火警戒レベルの引き上げ
  3. 火山の状況に関する解説情報(臨時)
  4. 噴火速報

これら4つの情報は、それぞれ登山者が噴火災害から身を守るために重要な意味を持っています。 本番環境ではこの4つのメッセージを届ける仕組みを実装しています。 また実証実験では、この4つのメッセージのうちの一部のメッセージをテストとして毎日配信する予定です。

1.噴火警報

気象庁が各火山において、噴火に対する警戒が必要になった場合に「噴火警報」を発表します。 登山者は山の中にいるため、噴火警報が出た時点で警戒が必要になります。

噴火警報

噴火警報2.噴火警戒レベルの引き上げ

5段階の噴火警戒レベルが運用されている山において、警戒レベルが引き上げられたときに通知をします。 各火山に関係する自治体が協議会などを作り、噴火警戒レベルごとに登山道の規制区間を設定しています。 そのため噴火警戒レベルが上がった場合は、登山者は禁止された範囲に入らないように、必要に応じて避難を行う必要があります。

噴火警戒レベルの引き上げ

噴火警戒レベルの引き上げ

3. 火山の状況に関する解説情報(臨時)

気象庁は噴火警戒レベルの引き上げ基準に現状達していないが、今後の活動の推移によっては噴火警戒レベルを引き上げる可能性があると判断した場合、または判断に迷う場合に、「火山の状況に関する解説情報(臨時)」を発表します。 気象庁の運用として噴火警戒レベルが上がる前に臨時に発表される情報であるため、この情報が出た時点で、山の中にいる登山者は警戒を始めたり情報収集をする必要があると考えられます。

火山の状況に関する解説情報(臨時)

火山の状況に関する解説情報(臨時)

4. 噴火速報

火山が噴火したことをいち早く伝え、身を守る行動を取ってもらうために気象庁が速報として発表する情報です。 この速報が配信された場合は、登山者はすぐに避難をする必要があります。

噴火速報

噴火速報

これらの警報が通知される範囲は、あらかじめ登録された御嶽山の緯度経度データの区画範囲内にいる登山者のみが対象となります。

情報配信の範囲定義(実証実験時)

情報配信の範囲定義(実証実験時)

火山活動の情報確認

御嶽山を登っている登山者は、登山中の画面から火山活動の情報をいつでも確認できるようになっています。 火山活動の詳細画面では、現在の噴火警戒レベルや、気象庁から配信される情報のうち特に知っておくべき情報についてひと目で確認できます。 また、気象庁が配信するメッセージの詳しい内容も確認できます。 さらに、御嶽山に登る前の人も情報を確認できるように、御嶽山に関係する登山の記録や、登山計画の画面からも同じ情報が確認できるようになっています。 この詳細画面は情報表示の切り替えができるようになっており、実証実験の際にテスト配信された情報と、気象庁が実際に配信している情報の両方が確認できます。

火山活動の情報確認

御嶽山を登っている登山者は、登山中の画面から火山活動の情報をいつでも確認できるようになっています。 火山活動の詳細画面では、現在の噴火警戒レベルや、気象庁から配信される情報のうち特に知っておくべき情報についてひと目で確認できます。 また、気象庁が配信するメッセージの詳しい内容も確認できます。 さらに、御嶽山に登る前の人も情報を確認できるように、御嶽山に関係する登山の記録や、登山計画の画面からも同じ情報が確認できるようになっています。 この詳細画面は情報表示の切り替えができるようになっており、実証実験の際にテスト配信された情報と、気象庁が実際に配信している情報の両方が確認できます。

火山活動の情報確認

火山活動の情報確認

実証実験について

本実証実験は長野県の公募「登山アプリによる火山情報発信に関する実証実験業務」に基づくものです。

実証実験では御嶽山で登山する人に協力いただき、噴火警報や噴火速報のテスト通知を受信する体験をしていただきます。

実証実験の期間は、毎日11:00と13:30にテストの警報を配信し、配信の効果を測定します。

また、音声での警告の際には音声を読み上げる前と最後の両方に「これはテストです。」と読み上げます。

表示する警告のポップアップにもテストであることが分かる表示を行い、本来の情報配信とテスト用の配信に誤認がないように対策を講じます。

実証実験

実証実験

参加した登山者から、実際にアプリの警告機能やお知らせ機能を受けた感想や、改善点をアンケートによりフィードバック頂きます。

この実証実験の結果を踏まえて、まずは御嶽山のエリアで火山防災として役立つ仕組みにすべく実運用に向けた検討を進めていきます。 火山ごとに火口の範囲や地形、伝えるべき情報が違うため追加の検討は必要になりますが、他の火山への展開についても検討および開発していきたいと考えています。

実証実験は8月5日から10月9日まで実施します。

ヤマレコでは実証実験に参加を呼びかけるキャンペーンを始め、参加者に抽選で当てるApple Watchなどのプレゼントを用意いたしました。

たくさんの方に参加していただき、御嶽山の魅力を感じながらこの新たな火山災害に対して、今一度向き合っていただきたいです。

より安全な登山を実現するために、皆様のご協力と参加を心からお願い申し上げます。

実証実験への参加方法は下記ページを御覧ください。

【実証実験】御嶽山における噴火警報のアプリ配信実験

https://www.yamareco.com/modules/campaign/detail.php?id=9

【実証実験】御嶽山における噴火警報のアプリ配信実験

【実証実験】御嶽山における噴火警報のアプリ配信実験

【会社概要】
社名: 株式会社ヤマレコ
代表者 : 的場 一峰
設立 : 2013年7月
本社 : 〒390-0828 長野県松本市庄内1-8-12
URL : https://yamareco.co.jp/

<事業内容>
・登山専用SNSサイト運営
・登山アプリ開発、運営 他
ヤマレコ – 登山・ハイキング用GPS地図アプリ

https://www.yamareco.com/yamarecomap/

気象庁:火山活動の状況(御嶽山)

https://www.data.jma.go.jp/vois/data/tokyo/STOCK/activity_info/312.html

以上

これらを完全に予測することは、ものすごくむずしいのだろうと思いますが、得たデータをもとに、そうなるであろうことを伝えることは、非常に重要なことですよね。

このように、素早くそれを行うことのできるシステムを構築するのも、なかなか難しいと思いますが、稀にしか起こらないこととはいえ、必要なことです。


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